オンライコミュニティの立ち上げは、以下の5ステップで進めます。
- コンセプト決定
- マネタイズ
- プラットフォーム選定
- 交流活性
- 集客
ひとつずつ進めていきましょう!
ステップ4.交流活性
コンセプトが決定し、マネタイズの青写真・プラットフォームの仮決めが終わったら、「交流を活性させるアクション」を用意しておきましょう。
交流活性の施策を準備しなければ、参加者からの発信はほぼないと思っておきましょう。
やっぱりそうですよね。私が参加してるコミュニティでも、開設当初だけ盛り上がって、その後、何の投稿もないグループがたくさん。
そういうコミュニティ多いですよね。私も過去にそんなコミュニティも量産してしまってます。
主催者が頑張って発信をしても、参加者からの反応はちらほら。「発信の量が足りないのか?」と、発信の頻度を増やしたとしてもさほど効果がない。「発信の質が悪いのか?」と、文章量を増やしたり、動画や音声コンテンツを増やしても、さほど効果がないと思われます。コンテンツに自信がある人ほど「価値ある情報を届けたいのに、なぜ、みんなわかってくれないんだ!」と躍起になってしまいがちです。
オンラインコミュニティの定義覚えてます?
えっと・・・
わちゃわちゃする会!
違います。
「同じ目的のもとに集い、教え合い・学び合い・助け合う協調教育型コミュニティ」でしたね。
そうです。従来型の「主催者が先生となり、参加者である生徒に教える指導教育型コミュニティ」とはルールも運用方法も違う。
同じ「コミュニティ」でも、中身は違うんですね。
例えるなら、同じ球技でも、野球とサッカーぐらいルールが違うようなものです。
「同じ目的のもとに集い、教え合い・学び合い・助け合う協調教育型コミュニティ」の第一歩は「参加者が自ら発信したくなる空気と空間づくり」です。この空気と空間は、「自ら発信できない理由」を知り、1つずつ排除していくことでできあがります。「自ら発信できない理由」は、大きく以下の3つです。
- 何をしていいかわからない
- 発信していいかわからない
- 誰がいるのかわからない
あっ、私、全部当てはまってます。
ひとつずつ取り除いていきますよ!
私、どれも当てはまらない・・・。
それならそれでオッケー!
以下に解説します。
何をしていいかわからない
コミュニティに参加したばかりの参加者に、
このコミュニティのテーマは「自信」です。自信をつけるために、自由に行動してください!
と伝えても、
・・・・・・(何したらいいんだろう?)
と、行動に迷いますよね。ですので、最初は、「明確な行動」を提示してあげましょう。明確な行動してもらうために有効なのが「チャレンジ企画」です。
セルフエフィカシー(自己効力感)を高めるチャレンジをしましょう。30日間毎日、「自分褒め」にチャレンジしていただきます。1日1回何時でもいいので、「今日できたこと」を3つ投稿してください
といった具合です。明確な目標を提示することで、成長している自分をイメージでき、モチベーションを高めます。明確な行動を提示することで、迷わず投稿できるのになります。メンバー全員で取り組むので、
みんなやっているから私もやろう
という動機も働きます。
チャレンジ企画ならできそうです。和を乱したくないから、私だったら必ず投稿すると思います。
そうです、連帯感がプラスに働くように設計してます。
運営者が望ましい投稿を認め、価値づけると、「何をすればいいか」がさらによくわかり、発信しやすくなるはずです。例えば、楽天ポイ活コミュニティの場合、
明日から楽天スーパーセールですね。私は海苔を買いますよ。
ナイスシェア!そういう情報、助かります!!
といった感じです。参考にしてみて下さいね。
発信していいかわからない
想像してみてください。もしあなたが新しいコミュニティに参加して「まずは何か自由に投稿してください」と言われた時のこと。いざ、「投稿しよう」と思った際に、どんな不安・疑問が頭をよぎりますか?次のようなことが心配になるのではないでしょうか。
- こんな時間に投稿していいのかな
- 変なこと言っちゃったらイヤだな
- 主宰者に嫌われてしまわないかな
- 間違えてたらイヤだな
- バカにされたら恥ずかしいな
- 誰も反応してくれなかったらどうしよう
- 過去に出た話題と重複していたら読んでいないことがるバレる
- たくさん投稿したらうっとうしがられるかな
全部当てはまりますね。なんでこんなに私のことわかるんですか?
徹底的にヒアリングしたからですかね。オンラインコミュニティだとすぐ聞けるので。
「参加者が自ら発信したくなる空気と空間づくり」のためには、これらの不安要素を1つずつ取り除いてあげましょう。私のコミュニティでは、以下のように繰り返し伝えています。
- こんな時間に投稿していいのかな→24時間投稿オッケーです
- 変なこと言っちゃったらイヤだな→多様性を重視していますので、率直なご意見をお聞かせください
- 主宰者に嫌われてしまわないかな→主宰者の発信が正しいとは限りませんので遠慮なく発信してください
- 間違えてたらイヤだな→最悪の失敗とは「何もしないこと」人のため思って投稿するなら正誤はさほど重要ではありません
- バカにされたら恥ずかしいな→失敗を責めるのではなく、挑戦を褒める関わりで、人間関係を深めましょう
- 誰も反応してくれなかったらどうしよう→誰かの発信には「ナイス!〇〇!」と反応しましょう
- 過去に出た話題と重複していたら読んでいないことがるバレる→人は繰り返し見聞きして学習していくものですので、話題が重複しても問題ありません
- たくさん投稿したらうっとうしがられるかな→思いついたことを新鮮なうちに共有することに重きを置いていますので、投稿数に制限を設けません
こうやって言ってもらたら、だいぶハードル下がりますね。けどやっぱり、いきなりは投稿しづらい・・・。
いいんですよ。私は、無理やり投稿させるより、投稿したくなるまで待つスタンスでやってます。基本的には。
もちろんこれらは私のコミュニティにおける方針ですので、あなたがコミュニティを立ち上げる際には、ご自身の方針を定めてください。コミュニティー方針を周知する方法は2つです。
- はじめにお読みください記事
- 日々のやり取りの中で繰り返し伝える
2つの方法を併用し、運用方針を浸透させていきましょう。運用方針が浸透した時には、コミュニティに文化ができあがっているはずです。
誰がいるのかわからない
想像してみてください。あなたは目隠しをされて、教室の教壇に立っています。そしてこう言われるのです。
この教室に20人が座っています。今から座ってる人に向けて感動する話をしてください。
・・・怖っ!!!
そうですよね。どんな人たちが座っているのか分からないと怖いですよね。
座っているのは、自分の両親かもしれないし、自分の子どもかもしれない。反社会勢力の人・仕事のクライアント・隣に住んでる人などかもしれません。日常では、相手によって伝え方を変えています。子どもなら簡単にわかりやすく伝えるでしょうし、仕事のクライアントなら失礼のないように伝えるでしょうし、隣人ならプライベートに踏み込み過ぎず会話するでしょう。人は、伝える相手によって、伝え方を無意識に自動アレンジする機能を持ち合わせています。その反面、伝える相手がわからない場合、人は不安や恐怖を感じるのです。
確かに、相手がわからないと怖い。
元・小学校教諭ですもんね。いろんな子ども・いろんな親がいたと思いますので、大変だったんじゃないでしょうか。
私の場合、当時の経験が生きているのかもしれません。
1クラスまとめられる度胸ってすごいと思いますよ!
えーーー!私、すごいのかな!きゃーーーーーー!!!
(おさるのは今日も優しい・・・)
(奈緒さんは今日も単純・・・)
コミュニティ運営でも同じことが起こります。コミュニティの主宰者のことは知っているけど、他の参加者のことは知らない。この状態で発信を活性化させることはほぼ不可能です。コミュニティ主宰者は、参加者がコミュニティ参加時に自己紹介させているケースが多いです。自己紹介投稿で人となりを伝えることもできるのですが、それだけでは不十分に感じています。テキストデータだけでは、人となりは伝わりきらないようです。コミュニティの活性化に有効なのは、
参加者2人以上で開催する「zoom飲み会」「zoomお茶会」イベントです!
あーーー!私がめっちゃ得意なやつ!
顔を合わせた相互交流には、絶大な効果があります。まだサンプル数が少ないのですが、zoom会に参加した人とそうでない人では、コミュニティでの活動が大きく変わります。あるコミュニティでは、こんなデータが出ています。
投稿数
約20倍
参加者は1日平均20投稿
不参加者は1日平均1投稿
投稿頻度
約7倍
参加者は毎日投稿
不参加者は週1投稿
今まで投稿数が少なかった人も、zoom会参加をきっかけに、投稿数と投稿頻度が増え始めます。
zoom会楽しかった!
という投稿も始まりますので、まだzoom会に未参加の人たちの興味を掻き立てます。また、zoom会の様子をYouTubeでライブ配信すれば、開催の様子をリアルタイムで覗き見できますし、アーカイブを残せば後日閲覧することもできます。
zoom会、興味あるけど、参加するのはちょっと抵抗がある・・・
そういう人も多いですよ!
参加前にzoom会の様子が見られるのは、未参加者へ安心を提供できます。
zoom会参加→投稿が増える→コミュニティ内でzoom会のクチコミが始まる→新たなzoom会の参加者が増えるzoom会参加
という、好循環サイクルが回り始めます。
確かに、最初はビクビクしながら参加したけど、気づいたら「イベント楽しそう、ちょっと参加してみたいかも」って気持ちになってたことあります。
してやったりです!
言い方ーーーーーー!!!ウォリおさん計算高くてヤダーーー!!!
ぐはっ!また地雷踏んだ!
ウォリおさんは、「人が言いづらい本質」を、嫌われる覚悟でわかりやすく言ってくれるから、たくさんの気づきをいただいてます。いつもありがとうございます。
(おさるのは今日も優しい・・・)
zoom会というと、「有益なノウハウを提供しなければならない」と考えがちですが、軽いテーマでやるのがコツです。「有益なノウハウの提供」よりも「参加者同士で楽しく会話しもらう」ことが重要です。人は正しいことよりも、楽しいことに集まります。
zoom会を数回重ねると、zoom会のやり方について、一連の流れが見えてくるはずです。一連の流れをマニュアル化すれば、参加者がコミュニティ内で自らイベントを立ち上げるようになります。このあたりから、コミュニティの自走が始まります。
それでも盛り上がらなかったら・・・。メモ書きですけど、以下も参考にしてください。必要があれば詳細解説します。
私もコミュニティに携わった経験を元に記事にしてみました。
ナイスシェア!
ステップ4-1.運営体制決定
ここまでの話をふまえて、ざっくりと以下を定めてからコミュニティをスタートさせましょう。
- 参加者に何をしてもらうのか
- 主宰者が何をするのか
- 運営スタッフが何をするのか
ステップ4-2.交流イベント決定
また、同じ時間帯に集まれるイベントも用意しておくと良いでしょう。ざっくりと以下を定めてからコミュニティをスタートさせましょう。
- zoomお茶会・飲み会
- zoom個別相談
- インタビュー(ライブ配信、収録放送)
お疲れさまでした。続きは「オニ部チュートリアル9【ステップ5.集客】」をお読みくださいね。