うーん、うーん、うーん・・・。
どうしました?ウォリおさん?便秘ですか?
そうそう、最近野菜を食べてないから・・・。って違います!
じゃあなんですか?
最近、「コミュニティを始めたけど、上手く盛り上がらない」って人がチラホラ出てきてて。
あー。この記事で「コミュニティの交流活性」について、解説してくれてましたよね?
「コミュニティが盛り上がるためには、『自ら発信できない理由』を知り、1つずつ排除していくことが大切です」って書いてましたよね。私もその通りだと思います。
- 何をしていいかわからない
- 発信していいかわからない
- 誰がいるのかわからない
この3つを排除していくことが、本質的にコミュニティを盛り上げることにつながるはずです。
そうだったんですね。
なんとかなりませんか?
お役に立てるかわかりませんが・・・。
なんでしょう?
私、ご縁があって数件のコミュニティのサポート業務を行なっています。
「アクティブコミュニティサポート」ですね!なおさんがサポートに入ったコミュニティって、全部盛り上がってますよね。何か秘訣があるんですか?
私、元・小学校教諭なんですよね。ですので、「生徒が自主的に『参加・学習』したくなるにはどうしたらいいか?」ってことを四六時中考えてました。
熱血先生じゃないですか!
先日気づいたのですが、私のコミュニティサポートって、小学校教諭の経験や、自分の幼少期の経験をベースにした関わりなんですよ。
すごいじゃないですか!「ただ調子に乗ってる人」みたいな扱いしてスミマセンでした・・・。
いえいえ。実際、最近、調子に乗ってますし。私の経験で良ければ共有できますが、お役に立てそうですかね?
ぜひよろしくお願いいたします!
かしこまりました!
ふだんは私、「教える立場」ですが、今回は真摯に学ばせていただきます!
と、いうわけで、本日は「アクティブコミュニティサポーター」のなおこが、お届けします。題して「元・教員目線のコミュニティ活性術」です。良かったらお付き合いください!
「見本になる人」がいればコミュニティは盛り上がる!
まず結論をお伝えします。簡単すぎて驚かないでくださいね。コミュティ活性のためには、「見本があればいい」これだけなんです。
ええ!そうなんですか!
初めての場所で、初めてのことをするときって、誰でも緊張しますよね。たとえば、私が小学校3年生だったころのことなんですけど。
なんですか?突然の思い出話ですか??
実は私、小学校の6年間で2回転校しているんです。3年生の時が2回目でした。
奇遇ですね。私も小学校の時2回転校を経験しています。
初めての場所。知っている人は誰もいない。当然、私は緊張しているわけなんですが、周りのクラスメイトも私に対してどう接しようか迷っていたはずなんです。
なるほど!私は転校生の立場でしたが、受け入れ側の生徒も、構えているわけですね。「仲良くなりたい!」「仲良くしてあげたい!」けど、知らない子だし。声かけようか、迷うでしょうね。
私が小学生の時にも経験してますし、教員をやっていた時の生徒の様子を見てもそうでした。
説得力がありますね。
転校当初、私に積極的に声をかけてくれた子が1人いたんですよ。すぐにあだ名をつけてくれたりして。
へー。ありがたいですね。
そしたら、他のみんなも声をかけてくれて。すぐに打ち解けることが出来ました。
よかったですね。
どうしようかなってみんなが手探りの状態の時、「見本になる存在」がいれば、みんな後に続くんですよね。
声をかけたいけど不安もある。見本になる人がいてくれると安心して一歩踏み出せるということですね。
そうなんですよ!オンラインコミュニティの盛り上がりというのも同じなんです。
ほー!そうきましたか!
もともとコミュニティの趣旨に賛同して入っているのだから、意欲はあるはずですよね。でも、どうしていいかわからない。見本になる人さえいれば、後に続いてくれるんですよ。
確かにそうですね。
難しいことを考えなくても、見本になる人さえいたらコミュニティは盛り上がるって私は思っていますよ。
かなりの極論な気がしますが、あながち間違っていないような気もします。
最初はたった一人から始まる。それを周りに広げるには「見本」がいると良い。この動画も参考になりそうなので、紹介しておきますね。
オンラインコミュニティ運営者が用意すべき2つの見本
私の言う「見本」というのには、2つの観点があります。
- コミュニケーションの見本
- 距離感の見本
それぞれ解説して参りますね。
「コミュニケーションの見本」が行動を活性化する
ひとつめは、「コミュニケーションの見本」です。
「コミュニケーションの見本」ですね。
実は私、半年前にオンラインコミュニティに入って、人生が変わったって本気で思っているんですよ。いろんな人と関わるのが楽しくてしょうがないんです。
私ともそこで出会いましたもんね。
オンラインで人間関係なんてできるはずない。会わなきゃわかんないことだらけ。そう思っていた私にとっては、衝撃の嵐でした。
へーそうなんですね。私はもともとオンラインでのやり取りを活発に行っていたので、会わなきゃわからないという感覚はないですかね。
私も今はオンラインでも人間関係は構築できると思っていますよ。一度も会ったことのない人ばかりですが、友達も仲間も先輩もたくさんできました。
すごい変化ですね。どんな風に関わってきたんですか?
ほぼ毎日、コミュニティ内の投稿をチェックして、気になるものにはコメントをしているし、定期的にzoom飲み会を主催したり、ライブ配信もしています。主催者によるライブ配信があれば、コメントをしまくって楽しんでいます。
積極的に関わっていてすごいじゃないですか!
そう!私、すごいんです!でもね、私が投稿にコメントをしたり、飲み会を開催したりするようになったのは、「見本」になる人たちが居たからなんですよ。
と言うと?
入って間もない頃は、先にいたメンバーが、積極的にコメントをしていたり、飲み会などのイベントを開催して楽しんでいる様子を見ているだけでしたが、少しずつ真似してみたんです。コメントをすると仲良くなれる。イベントに参加すると一気に距離が縮まるし、情報がたくさん収集できる。そういうことを体感していきました。
「見本」になる人たちの後を追っていったわけですね。
そうなんです。リアルで会わなくても、情報と時間を共有していけば、人間関係は構築できると思っています。オンラインで情報と時間を共有するというのはつまり、投稿にコメントをすることだったり、飲み会お茶会で話すことだったり、ライブ配信に参加したりすることなわけです。
オンラインコミュニティならではのコミュニケーションの取り方の見本になる人がいれば、他の人も後に続くことができるということですね!
まさにそういうことです!積極的に投稿したり、コメントを返したりする人がいれば、後に続いて他の参加者も投稿したりコメントしたりすると思います。
そうですね!
zoom飲み会などのイベントも、それ参加するのが普通だという空気ができていれば、慣れていない人も後に続いて参加してくれるんじゃないかな。参加するハードルが下がるというか。
私もそう思いますよ。みんなが参加するなら私も…となりそうです。
オンラインコミュニティでのコミュニケーションの取り方の見本を示すという意味では、コミュニティ慣れしている人やコミュニケーション能力の高い人にコミュニティに参加してもらうのが有効です。
うんうん。
もしくは、参加者の中から、条件に当てはまる人を見つけ出して、その人に積極的に関わってもらうようにするというのもいいと思います。
参加者を育てる方法ですね。
そうです。積極的に関わってくれた参加者に対して、「ありがたい!」「○○さんがいてくれて助かる!」というように、主催者が価値づける。すると、その参加者はより意欲的にコミュニティに参加してくれるはずです。
他の参加者に対しても、「こうやって関わるといいよ」というメッセージになりますね。
そうなんです。これを繰り返すことで、コミュニティは盛り上がっていくし、コミュニティの文化が形成されて行くのだと思っています。
「距離感の見本」が遠慮を取り除く
コミュニティの主宰者ってどうしても特別な立ち位置になりやすいですよね。
そうでしょうね。
例えば、さわちゃんの「ズボラ女性美意識向上チャレンジ」。さわちゃんはエステサロンのオーナーで美容のプロ。他のサロンオーナーさんに経営のアドバイスをされるような立場の方です。
大盛況だったと噂の「ズボ美」ですね。さわちゃんは、間違いなく凄腕サロンオーナーですよ。
普通に考えると、「さわちゃん」なんて呼んで、フランクにやり取りするのってはばかられると思うんですよ。私は呼んじゃってますけど。
参加者さんたちはそんな風に思っていたんですかね?
少なくとも最初はそうだったと思います。でも、それは最初だけだったはずです。
なぜでしょう?
「ズボ美」の参加者さんの中に、さわちゃんと仲良しの方がいらっしゃいましたよね。
なおみはんのことですか?
そうそう、なおみさん!さわちゃんとなおみさん、「寿江はん」「なおみはん」って呼び合って、すっごく仲良しなのが伝わってきました。とてもフランクなやり取りをされていましたよね。
そうですね。なおみはんには、普段からお世話になっているんですよ。一緒にライブ配信をしたりもしています。
お二人のやり取りが、「見本」になっていたと思うんですよ。こんな風にさわちゃんと関わっていいんだという「見本」です。
そうだったのかもしれませんね。
主催者との距離感の見本になってもらうという意味においては、友人・知人など、もともと主催者との関係性ができあがってる人にコミュニティに参加してもらうというのが有効だと思います。オニ部のメンバー同士でその役割を担い合うのもいいし、外注するのも一案です。
「ズボ美」では、おさるのさんやFPムギちゃんが積極的に参加してくれました。おかげ様で大盛況!ありがたかったです。
「運動会」から学ぶ!コミュニティ主宰者の役割
ここまで「見本」の2つの観点をお伝えしてきました。
- コミュニケーションの見本
- 距離感の見本
上記は「テクニック」のお話です。このテクニックを活用するためには「マインド」も整えておくのがオススメです。
よろしくお願いします。
○月を制する教員が、明るく楽しい学級を制する!
ウォリおさん、小学校の教員にとって、1年で一番の勝負時って、何月だと思いますか?
うーん、夏休み前とか?子どもが宿題ちゃんとやってくるように。
実は4月の学級開きからの数日なんです。まだ緊張している子どもたちの心をどう掴むか。この先生いいな、このクラス楽しそうだなって思ってもらいたいわけです。
ほほう。
心をつかむ方法をいろいろ考えるんです。特技を見せたりしてね。体育の先生だったらバク転して見せたり、私は、子どもたちの好きそうな曲の弾き歌いとかしてたかな。
個性が出ておもしろそうですね。
「先生はこんな人だよ」と印象付けたいので、まーよくしゃべるし、いろいろするんです。他の先生方もそうじゃないかな。最初の3日くらいは特に。
へー。先生ってそんなことを考えていたんですね。
そうですよ。自分の個性を前面に押し出して、学級の空気を作る感覚です。先生が明るく楽しくしていると、緊張していた子どもたちの緊張もほぐれて、明るく楽しい学級になりますからね。
最初はよくしゃべって、いろいろする。なるほど。
「運動会」から学ぶ!コミュニティ主宰者の役割
じゃあ、時は流れて運動会。特に本番。先生って何してます?
何してるんですか?
基本的には見守ってるんです。
見守ってる?
そう。主役は子どもたち。運営もできるだけ子どもたちにやってほしいし、自分たちでやったと思ってほしい。もちろん下準備は入念にしますよ。あとは、できるだけ手を出さずに見守るんです。
前に出過ぎず、見守るということですね。
そうです。子どもたちの考える機会や活躍する場面を奪わないよう、一歩引いています。それがなかなか難しいんですけどね。自分でやっちゃった方が早いですし。「教育とは我慢とロマンだ」って言ってた人がいたなぁ。
そういわれると、運動会のとき、先生たちって全然目立ってないですね。
出るべきところは出て、引くべきところは引く。子どもたちが主役になって主体的に学べる状況を作るために、自分の「でば」を見極める。これが先生にとって重要な力だと私自身は思っています。
公教育の限界を超えるオンラインコミュニティの可能性
オンラインコミュニティでも「出るべきところは出て、引くべきところは引く」が大事だと思っているんです。
どういうことですか?
ウォリおさんはオンラインコミュニティを「同じ目的のもとに集い、教え合い・学び合い・助け合う協調教育型コミュニティ」と定義づけてますよね。
そうですね。参加者が主体的に学び合うのがオンラインコミュニティだと考えていますよ。
それって、私が学校で目指していたものと同じなんですよ。主体的な学び合い。
あーそれで教育論を語っていたんですね。
そういうことです。そして、参加者の主体的な学び合いの実現のためには「出るべきところは出て、引くべきところは引く」ことがまさに必要だと考えています。
具体的にはどういうことですか?
参加者を「信じて待つ」ことができれば、コミュニティは自走する!
コミュニティの立ち上げ当初、参加者同士がまだどう参加していいかわからない状態のとき。または、参加者が積極的に関わりずらい状況が発生したとき。これはもう、運営メンバーが前に出まくって、こんな風に参加してねー!楽しいよー!と発信する。積極的に参加する空気を作るわけです。
要するに「見本」を示すということですね。
すると、少しずつ投稿が増えてくるはずです。参加者同士のやり取りも生まれ始めたりして。
いいですねー!
そのときに、参加者同士のやり取りを見守り、待つことができると、より参加者同士のやり取りが活発になる可能性がありますよ。
参加者同士でのやり取りを見守るということですね。
主催者、または運営メンバーがあまり出過ぎると、その人がいなければやり取りができない状態になってしまいがちです。
それでは、主催者の負担が増えてしまいますね。
できれば、主催者不在でも活発なやり取りが生まれる状態を目指したいですよね。
うんうん。コミュニティが自走してくれるといいですね。
参加者同士でやり取りが生まれるなど、コミュニティが成熟してきたときは「信じて待つ」姿勢を取り入れてみるのが有効だと思います。
「信じて待つ」ですね。私も早速取り入れてみようと思います。
盛り上がらなくても大丈夫!
最後にもう一つ、お伝えしておきたいことがあります。
お?なんですか??
盛り上がらなくても、大丈夫だということです。
え??これだけ盛り上げ方を熱弁しておいてですか??
コミュニティで価値を提供するために、交流が活性化されることは非常に重要です。
そうですよね!
でも、メンバー全員が積極的に関わるなんてことは、あり得ないんですよ。262の法則です。
組織の構成比は、意欲的に働く20%・普通に働く60%・怠け者 20%に分かれるという、あれですか?
そうです。活発に活動する人がいれば、そうじゃない人も出てくる。
あーそれは分かります。
私だってそうです。コメントをする人が少ない場では積極的にするけど、コメントをする人がたくさんいる場では「私の出番じゃないな」って思ったりします。
その場に合わせて、上位20%になるときもあれば、普通の60%になるときもあるし、下位20%になるときもあると。
その通りです。生物学的に当然のことなんです。そして、それは悲しむべきことではないんですよ。全員が同じ熱量で盛り上がっていたら、全員が似たタイミングで燃え尽きてしまいます。
熱量はそれぞれ。多様性があっていいということですか?
熱量も進むスピードもそれぞれでいい。むしろ、それぞれの方がいいんです。息の長いコミュニティを作ろうと思うのなら、特に重要なポイントだと思いますよ。
なるほど!「全員が」盛り上がらなくても大丈夫、ということだったんですね!
20%の参加者がアクティブに参加していれば、十分です。見ているだけの人も、ちゃんと楽しんでくれてたりしますから。
主催者は「全員に参加してもらわなきゃ」と考えがちですよね。そうじゃなくても大丈夫だと思うと、少し気が楽になります。
コミュニティ活性術まとめ
まとめますよ。
お願いします!
- 「見本になる人」がいればコミュニティは盛り上がる!
- 参加者を「信じて待つ」ことができれば、コミュニティは自走する!
- 参加者全員が盛り上がらなくても大丈夫!
おー!まとまりましたね!!
交流が活性化されて、参加者の皆さんの居場所になるようなコミュニティが増えていくといいなと思っています。応援しています!!
ありがとうございました!